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ウイルスを使わずにiPS細胞を作成 山中伸弥教授

ヒトiPS細胞を作製し、近いうちにノーベル賞の獲得が確実視されている京大の山中先生のグループが、ウィルスではなく、プラスミドを使った遺伝子の導入によるiPS細胞の作成に成功したそうです。

まだ、ヒトではマウスですが。



新万能細胞、ウイルス使わず作成=マウスで成功、安全性向上-京大
10月10日2時53分配信 時事通信

 増殖能力が高く、身体の多様な細胞に変わる新万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を、がんを発生させる恐れがあるウイルスを使わない方法でマウス胎児細胞から作ったと、京都大の山中伸弥教授らが10日、米科学誌サイエンスの電子版に発表した。現在、成人の皮膚などの細胞から作る実験も進めており、成功すれば、脊髄(せきずい)損傷や若年型糖尿病などの再生医療への応用に向け、安全性と実用性の向上が期待される。
 山中教授らが世界で初めて開発したiPS細胞は、体細胞に特定の3、4種類の遺伝子を導入して作るのに、レトロウイルスを遺伝子の入れ物として使っていた。レトロウイルスは体細胞のDNAに組み込まれ、導入遺伝子が長期間、安定して働くため、iPS細胞に変える効率が高いが、組み込まれた場所によってはがんを発生させる。
 このため、米ハーバード大チームは9月、DNAに組み込まれにくいアデノウイルスを使い、マウス肝細胞などからiPS細胞を作ったと9月に発表。しかし、作成効率が極めて低下した。
 山中教授らは、感染病の原因となるウイルスを使う限り、厳しい管理体制の実験室で扱う必要があり、コストも高いと考え、プラスミド」と呼ばれる環状DNAを人工的に作り、使うことにした。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000012-jij-soci



上の記事にあるとおり、ほんの少し前にアデノウィルスを用いた実験がアメリカのハーバードの研究者から発表され、先を越された!と思っていたのですが、山中先生のグループもさすがにやることやってられました。

アメリカの方が予算も人も豊富そうなので、今後が若干心配ではありますが。


山中グループの今回のサイエンスの論文

"Generation of Mouse Induced Pluripotent Stem Cells Without Viral Vectors", Keisuke Okita, Masato Nakagawa, Hong Hyenjong, Tomoko Ichisaka, Shinya Yamanaka, Science, Published Online October 9, 2008
DOI: 10.1126/science.1164270
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1164270





参考論文

ハーバード大学の研究者による、アデノウイルスをつかったマウスiPS細胞の論文

"Induced Pluripotent Stem Cells Generated Without Viral Integration", Matthias Stadtfeld, Masaki Nagaya, Jochen Utikal, Gordon Weir, Konrad Hochedlinger, Science, Published Online September 25, 2008

DOI: 10.1126/science.1162494
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1162494



レトロウイルスを用いた場合のiPS細胞作製効率は~0.01-0.1%ですが、アデノウイルスを用いた場合は~0.0001-0.001%らしいです。

詳しくは「アデノウイルスを用いたiPS細胞の作製|再生医療が描く未来」

http://ameblo.jp/regenerative-kyoto/entry-10144019527.html


論文に名前が入っているMasaki Nagayaさんは、長屋昌樹さん(元・聖マリアンナ医科大学助手)?




用語解説(Wikipediaより)

iPS細胞 (induced pluripotent stem cells、人工多能性幹細胞、じんこうたのうせいかんさいぼう,もしくは「誘導多能性幹細胞」)とは、体細胞(主に線維芽細胞)へ数種類の遺伝子(転写因子)を導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)に似た分化万能性(pluripotency)を持たせた細胞のこと。京都大学の山中伸弥教授らのグループによって世界で初めて作られた。


プラスミド (plasmid) は細胞内で複製され、娘細胞に分配される染色体以外のDNA分子の総称。1952年にレーダーバーグによって提案された。

細菌や酵母の細胞質内に存在し、染色体のDNAとは独立して自律的に複製を行う。一般に環状2本鎖構造をとる。 細菌の接合を起こすもの(Fプラスミドなど)、抗生物質に対する耐性を宿主にもたらすものなどがある。

遺伝子工学分野においては、遺伝子組み換えの際に多く用いられる。様々な人工的な改変がなされた数 kbpのプラスミドが多く作られており、研究用キットとして市販されている(詳細はベクターを参照。) 細菌のみではなく酵母や哺乳類の細胞内で複製・維持されるものもある。


レトロウイルス科(retrovirus)とは、RNAウイルスの種類の総称。ウィルス核酸は、一本鎖RNAの+鎖である。単にレトロウイルスと呼ばれることも多い。


アデノウイルス二重鎖直鎖状DNAウイルスで、カプシドは直径約80nmの正20面体の球形粒子をしており、エンベロープは持たない。また、アデノウイルスは、ライノウイルス等とともに、「風邪症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つと考えられている。

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